こんにちは!この記事では、外壁リフォームの一つである「カバー工法」について詳しくご紹介します。
既存の外壁に金属サイディングを上張りすることで、短期間かつコストを抑えて外壁を美しく蘇らせる方法です。
特に、窯業サイディングには窯業サイディングを上張りすることはできないといった注意点や、カバー工法のメリット・デメリット、施工費用の相場についても触れていますので、これから外壁リフォームを検討されている方にとって、役立つ情報が満載です。ぜひ最後までご覧ください!
既存外壁に金属サイディングを上張りするカバー工法とは?
カバー工法とは、既存の外壁に新しい金属サイディングを重ねて貼るリフォーム方法です。
外壁を剥がさずに施工できるため、工事期間が短く廃棄コストを抑えることができます。特にモルタルやALC(軽量気泡コンクリート)、サイディングなど、さまざまな外壁材に適用可能ですが、窯業系サイディング同士の上張りはできないので注意が必要です。
この工法は、手間をかけずに外壁を一新したい方に人気のあるリフォーム方法です。
サイディングのカバー工法(金属サイディング)とは
サイディングのカバー工法とは、既存の外壁を剥がさずにその上から新しい外壁材を重ねる施工方法で、特に金属サイディングを用いることが多いです。
カバー工法の主なメリットは、既存の外壁を取り除く手間やコストが省けるため、工期が短く、費用も比較的抑えられる点にあります。
また、工事中に発生する廃材が少なく、環境への負担も軽減できます。
金属サイディングの特徴としては、軽量であることや耐久性が高く、風雨や紫外線による劣化に強い点が挙げられます。さらに、色やデザインのバリエーションも豊富で、住宅の外観をおしゃれに変えることができます。
また、断熱性や防音性にも優れているため、住宅の快適性を高める効果も期待できます。
窯業サイディングに窯業サイディングは上張りはできません
カバー工法を選ぶ際に注意が必要なのが、窯業サイディングへの上張りです。窯業系サイディングに同じ窯業サイディングを上張りすることはできません。これは、窯業サイディングが重いため、既存のサイディングにさらに重さを加えることで、建物全体に負荷がかかり、構造に悪影響を与える可能性があるからです。そのため、窯業系サイディングにカバー工法を適用する際は、金属サイディングや他の軽量な外壁材を選ぶ必要があります。
外壁材はモルタル・ALC・サイディングどれでもカバー工法可能
カバー工法は窯業サイディング以外にも、さまざまな外壁材に適用できます。
例えば、モルタルやALC(軽量気泡コンクリート)、その他のサイディング素材でもカバー工法は可能です。これらの外壁材に対しては、既存の外壁を剥がさずに上から新しい外壁材を重ねることで、短期間で美しい仕上がりを実現することができます。
また、モルタルやALCは軽量であり金属サイディングを上張りしても建物への負担が少ないため、カバー工法のメリットが最大限に発揮されます。これらの外壁材を使用することで、メンテナンスの手間も減り、長期間にわたって美しい外観を保つことができるのも魅力の一つです。
カバー工法を検討する際は、外壁材の特性や施工環境を考慮し、最適な材料と工法を選ぶことが大切です。
外壁リフォーム カバー工法のメリット
カバー工法の一番のメリットは、既存の外壁を剥がさずに新しい外壁材を上張りできることです。そのため、古い外壁を廃棄するコストが抑えられ、環境にも優しい工法と言えます。また、解体作業が不要なので、工事期間も短く、通常のリフォームよりもスピーディに進めることが可能です。
特に忙しい方や長期間の工事が難しい家庭にとって、この方法はとても魅力的です。手軽に外壁の美しさを取り戻せる点が、多くの方に支持されています。
既存の外壁を剥がさずに施工できるため、廃棄コストが抑えられる
カバー工法は、既存の外壁を剥がさずにその上から新しい外壁材を重ねる施工方法です。
この手法の大きな利点は、古い外壁を取り壊す必要がないため、廃棄物の処理コストが抑えられる点です。通常のリフォームでは、外壁を剥がし廃材として処分するため、その処理費用がかかりますが、カバー工法ではその作業が不要です。その結果リフォーム全体のコスト削減が可能になります。
また、廃材の発生が少ないため、環境負荷も軽減されることから、エコなリフォームを希望する方にも最適な方法です。
加えて、既存の外壁を利用するため外壁解体時の騒音や粉塵などの問題も回避でき、近隣住民への影響を最小限に抑えることができます。廃棄物処理コストが省けることに加え、作業自体がスムーズに進むため、費用面で大きなメリットが期待できる方法です。
短期間でのリフォーム工事が可能
カバー工法は、工期が短く済むという点でも非常に優れています。既存の外壁を剥がす作業が不要であるため、通常のリフォームに比べて作業時間を大幅に短縮できます。一般的な外壁リフォームでは、解体作業に数日から数週間を要することが多いですが、カバー工法ではその工程がないため、工事全体のスケジュールが大幅に短くなります。
短期間で工事が終わることで、リフォーム中の生活への影響も最小限に抑えることができます。特に、天候が変わりやすい季節や、住宅に住みながら工事を進める必要がある家庭にとって、工期の短縮は非常にありがたい要素です。また、工事期間中に外壁が露出するリスクがないため、雨やほこりの侵入を防ぎ、建物の構造部分を保護しながらリフォームを行うことができます。
カバー工法は、費用を抑えつつ、迅速にリフォームを完了したい方にとって最適な選択肢となるでしょう。
外壁リフォーム カバー工法のデメリット
カバー工法には便利な面も多いですが、いくつかのデメリットもあります。
まず、既存の外壁が著しく劣化していた場合、その下の躯体の状態を直接確認できないため、予想外のダメージが発見されにくくなることがあります。さらに、カバー工法では新しい外壁を重ねるため、外壁全体が約4cm程度厚くなります。その結果、窓枠が奥まってしまい、見た目に違和感を感じることがあるかもしれません。
これらの点を考慮して、慎重に検討することが大切です。
外壁が痛んでいた場合は躯体の状態がわからない
カバー工法は、既存の外壁に新しい外壁材を上張りするリフォーム方法で、費用や工期を抑える点でメリットが大きい一方、いくつかの注意点も存在します。その一つが、外壁が既に劣化している場合、その下にある躯体の状態を直接確認できない点です。外壁が長年の風雨にさらされて劣化が進んでいる場合、外壁材の裏側にある建物の構造部分、つまり躯体が損傷を受けていることが少なくありません。
通常の外壁リフォームでは、外壁を剥がしてから新しいものを取り付けるため、躯体の状態を確認し、必要に応じて補修することができます。しかし、カバー工法では外壁を剥がさないため、躯体に問題があってもそのまま見過ごされるリスクがあります。特に水分が壁内部に侵入して木材が腐食している場合や、断熱材が湿気を含んでいる場合、外壁材を上から重ねるだけでは根本的な問題を解決できません。
そのため、カバー工法を検討する際には、事前に外壁の劣化状態を詳しく点検してもらうことが重要です。特に、雨漏りが起きていないか、外壁の亀裂や剥がれがないかを専門家に確認してもらうことで、隠れたリスクを減らすことができます。
4cm程度厚くなるので窓が凹む
カバー工法では、既存の外壁に新しい外壁材を重ねるため、壁の厚みが増すという点も考慮する必要があります。金属サイディングなどを用いるカバー工法では、外壁が4cm程度厚くなるのが一般的です。この厚みが増すことで窓枠やサッシが相対的に凹んだように見える場合があります。
特に窓周りのデザインや視覚的なバランスにこだわる方にとって、この「窓の凹み」は大きな見た目の変化を引き起こすかもしれません。窓枠が奥まってしまうことで、外から見たときに少し違和感を感じたり、窓周りの装飾や機能性が制限されることも考えられます。例えば、窓に雨戸やシャッターを取り付ける場合、そのスペースや取り付け方法に影響が出る可能性もあります。
これに対処する方法としては、窓枠の周囲に新しい装飾材やモールディングを取り付け、デザイン性を高める手法があります。また、事前に窓の凹みがどれくらいになるかを確認し、気になる場合は他の工法や外壁材を検討することも一つの方法です。
こうした視覚的な変化や機能性の影響を十分に理解した上で、カバー工法を選択することが重要です。
金属サイディングをカバー工法で施工すると費用の相場は?
金属サイディングのカバー工法を行う場合、費用は外壁の面積や使用する材料によって変わりますが、一般的には1平方メートルあたり1万5千円から2万円程度が相場です。
施工の手間が少ないため外壁解体が不要で、その分のコスト削減が可能です。また、札幌市や近郊では補助金や助成金がないため、全額自己負担となりますが、解体しないことで追加工事のリスクも大幅に減少します。
メンテナンスの手間を避けたい方には、樹脂サイディングを検討するのも一つの選択肢です。
外壁カバー工法の一般的な施工方法と平均的な相場
外壁のカバー工法とは、既存の外壁を解体せずに新しい外壁材を上から重ねる工法です。この方法は、特に金属サイディングが多く用いられ、工期が短縮できる上に費用を抑えられるため人気があります。一般的な施工の流れとしては、まず外壁の状態を確認し、下地が問題ないことを確認します。次に、防水シートを敷いてから新しいサイディングを取り付けていきます。既存の外壁を剥がさないことで、解体費用がかからず、リフォーム全体のコストを削減できるのが大きなメリットです。
カバー工法の相場は、選ぶ材料や住宅の大きさによって異なりますが、1平方メートルあたり約1万5千円〜2万円程度が一般的です。施工面積や使用するサイディングの品質により、価格は前後します。また、金属サイディングは軽量で耐久性が高いため、長期間のメンテナンスも少なくて済むことが多いです。
札幌市及び近郊では補助金や助成金はありません
残念ながら、札幌市およびその近郊において、外壁リフォームに対する補助金や助成金は現在のところありません。
他の地域では、省エネ対策や耐震強化を目的とした補助金制度が存在することもありますが、札幌市では該当する補助金がないためリフォーム費用は全額自己負担となります。こうした費用負担を軽減するためにも、カバー工法は解体工事が不要な分、コストパフォーマンスの高い選択肢として注目されています。
外壁解体しないので、追加工事のリスクは激減
カバー工法の大きな利点の一つは、既存の外壁を解体しないため予期せぬ追加工事が発生しにくいことです。
通常の外壁リフォームでは、外壁を剥がした際に想定外の損傷が見つかることがありますが、カバー工法ではこうしたリスクを回避することができます。さらに、解体作業がないため工期も短縮され、リフォーム中の生活への影響も最小限に抑えることが可能です。
この方法により、追加費用や工期延長の心配を減らせるため、予算やスケジュールをしっかり管理したい方にとっても安心の選択肢です。
メンテナンスが嫌ならゼオンなど樹脂サイディングという手も
メンテナンスの手間を極力避けたい方には、樹脂サイディングの選択肢も検討する価値があります。
ゼオンなどの樹脂製の外壁材は、金属サイディング同様に軽量で耐久性が高く、特に塩害や紫外線に強いという特徴があります。加えて、樹脂サイディングは色あせや劣化が少なく、長期間にわたり美しい外観を保つことができるため、メンテナンスの頻度を大幅に減らすことが可能です。
ゼオンをはじめとする樹脂サイディングは初期費用が若干高くなる傾向がありますが、メンテナンス費用の削減と長寿命を考えれば、結果的にコストパフォーマンスが高くなる場合があります。
まとめ
外壁リフォームのカバー工法とは、既存の外壁に新しい金属サイディングを上張りする方法で、工期が短く、廃棄コストを抑えることができる点が大きな魅力です。特に、モルタルやALC、金属サイディングなど、さまざまな外壁材に対応可能なため、幅広い住宅で採用されています。しかし、窯業サイディングに同じ窯業サイディングを上張りすることはできない点や、躯体の状態が確認できないリスクがあるため、事前の点検が重要です。
カバー工法のメリットとしては、解体が不要なため工事が早く進み、廃材処理費用が抑えられることが挙げられます。また、建物内部が露出しないため、施工中も安心して過ごせる点も魅力です。一方で、外壁が4cm程度厚くなることで窓が凹むことや、外壁が劣化している場合、躯体の損傷が見逃されるリスクがある点はデメリットと言えるでしょう。
費用面では1平方メートルあたり1万5千円から2万円が一般的な相場です。札幌市では補助金や助成金は利用できないものの、外壁の解体が不要な分、追加工事のリスクが減り、予算の範囲内で安心してリフォームを進められます。メンテナンスを少なくしたい方には、ゼオンなどの樹脂サイディングもおすすめです。
もし、外壁リフォームを考えている方は、カバー工法が自分の住宅に適しているかどうか、ぜひ一度プロに相談してみてください。適切なアドバイスをもらい、後悔のないリフォームを実現しましょう!