外壁サイディングの寿命は?張替の相場や失敗しない業者の選び方

こんにちは!この記事では、外壁サイディングの寿命や張替えのタイミング、そして種類ごとの価格や施工費用について詳しく解説!

外壁の劣化サインや張替え時に注意すべきポイントを押さえて、無駄なコストをかけずに最適なリフォームを進めるための知識を提供します。また、解体後に見つかる不具合や追加工事費、アスベスト問題など、リフォームでよくあるトラブルにも触れ、後悔しない業者選びのコツもお伝えします。

安心してリフォームを進めるための一助になれば幸いです。

外壁サイディングの寿命ってどれくらい?こうなったら張替です

外壁サイディングの寿命は材質によって異なります。主に「金属サイディング」と「窯業サイディング」の2種類があり、それぞれに特長と寿命があります。

金属サイディングは軽量で耐久性があり寿命は約30~40年。一方、窯業サイディングはデザインの多様性が魅力で寿命は約20~30年が目安です。

外壁の劣化サインとしてはヒビ割れや色あせ、反りなどがあります。これらの症状が現れたら張替えのタイミング。劣化を放置すると、内部の腐食や水漏れの原因にもなりかねないので早めの対処が重要です。

外壁サイディングの種類は2種類。材質は金属と窯業

外壁サイディングは、住宅の外観を守り、デザインを左右する重要な要素です。主に使われているサイディング材には、大きく分けて「金属サイディング」と「窯業サイディング」の2種類があります。それぞれに特徴があり、住まいの環境や好みに応じて選ぶことが可能です。

まず、金属サイディングについてですが、この材質は軽量で耐久性に優れている点が特徴です。素材としてはアルミやガルバリウム鋼板などが使われることが多く、耐候性が高くサビに強いのが魅力です。また、断熱材と一体化したパネル構造になっているため、断熱性能も高いことが特徴です。そのため、寒冷地や温暖地でも快適に過ごせる外壁材として人気があります。デザイン性も高く、シンプルでモダンな住宅や、スタイリッシュな外観を求める方にはぴったりの選択肢です。さらに、金属サイディングは軽量であるため、建物の構造への負荷が少ない点もメリットです。ただし、衝撃には弱い一面があるため、強風や飛来物によるダメージが考えられる場所では注意が必要です。

次に、窯業サイディングについてです。窯業サイディングは、セメントに木質繊維などを加えた素材で、耐火性や耐震性に優れた特徴を持っています。この素材は重厚感のある見た目が特徴で、さまざまなデザインが揃っているため、外観の個性を出したい場合にも適しています。特に、レンガや石目調のデザインは、住宅に高級感を与えるため、伝統的なデザインを好む方に人気です。窯業サイディングは、施工も比較的しやすく、手間が少ないため、工期が短いという利点がありますが、材質自体は重量があるため、建物にかかる負荷は金属サイディングに比べて大きくなります。

窯業サイディングの一番のメリットは、そのコストパフォーマンスです。金属サイディングに比べると材料費が安価で、さまざまなデザインが選べるため、予算に応じた選択が可能です。しかし、耐久性の面では金属サイディングに劣る場合があり、定期的なメンテナンスが必要となります。また、窯業サイディングは湿気や凍結などに弱いため、気候条件によってはひび割れや反りが発生する可能性がある点も考慮しておくべきでしょう。

総じて外壁サイディングを選ぶ際には、金属と窯業のそれぞれの特徴をしっかりと理解し、自分の住まいに最適なものを選ぶことが重要です。

金属サイディングと窯業サイディングの寿命

外壁サイディングの耐久性は、家の美観や保護に直結するため、非常に重要です。外壁材として広く使われる「金属サイディング」と「窯業サイディング」には、それぞれ異なる特性と寿命があります。これらの寿命を理解し、適切なタイミングでメンテナンスや交換を行うことが、家を長持ちさせるためのポイントです。

まず、金属サイディングの寿命についてです。金属サイディングは、主にアルミやガルバリウム鋼板といった耐久性の高い素材が使われており、その寿命は一般的に30年から40年とされています。金属はサビに強い加工が施されているため、特にメンテナンスがしっかり行われていれば、長期にわたって美観を保つことが可能です。また、軽量で建物への負担が少なく、断熱性能も高いため、寒冷地や暑さが厳しい地域でも優れた効果を発揮します。ただし、飛来物や衝撃によって凹みやキズが生じやすいという弱点もあります。

一方、窯業サイディングの寿命は、20年から30年が目安とされています。窯業サイディングは、セメントを主成分とし、木質繊維などを混ぜ合わせて作られるため、デザインの自由度が高く多様な外観を選ぶことができます。特に、レンガや石目調のデザインを取り入れた窯業サイディングは、見た目の重厚感や高級感が特徴で多くの住宅で採用されています。ただし、窯業サイディングは金属サイディングに比べて重量があり、ひび割れや反りが発生するリスクがあります。また、湿気や凍結に弱いため、地域の気候条件によっては寿命が短くなる可能性があります。そのため、定期的な塗装や防水処理が重要で適切なメンテナンスを怠ると劣化が早まることがあります。

2種類の外壁材はメンテナンス頻度に差があり、窯業サイディングは約10年ごとに塗装をしなくてはなりません。怠るとひび割れによって外壁材内部に水が浸透し下地まで影響を及ぼす可能性があります。また北海道など外気温が氷点下になる地域では、内部への水分が原因で外壁材が爆裂します。こうならないためにも早めの対処が重要です。反面、金属サイディングにはこのような劣化はなく、色落ちさえきにしなければ塗装しなくても外壁材自体には問題が生じません。

どちらのサイディング材を選ぶかは、住宅のデザインや住まいの環境、予算に応じて検討することが求められます。家の寿命を延ばし、美観を保つためには、材質ごとの特性をよく理解し、適切なメンテナンスを行うことが大切です。

サイディング劣化のサイン。コレがでたら張替のタイミング!

外壁サイディングの劣化は、住宅の耐久性や美観に大きな影響を与えます。劣化のサインを見逃さず、適切なタイミングで外壁の張替えを行うことが、建物を長持ちさせるための重要なポイントです。ここでは、サイディング劣化の主なサインを紹介し、それらが現れた際の対処法について解説します。

まず、ヒビ割れは最もわかりやすい劣化サインのひとつです。窯業サイディングでは特に、温度変化や湿気によって膨張・収縮が繰り返されるため、表面に細かいヒビが入ることがあります。放置すると、そのヒビから雨水が浸入し、内部の下地や構造材までダメージを与える可能性があります。ヒビ割れが見つかった場合は、早めに業者に相談し、補修や張替えを検討しましょう。

次に、反りや浮きも劣化の兆候です。特に、金属サイディングの場合、湿気や温度差による影響で膨張・収縮が起こり、サイディングが反ってしまうことがあります。また、窯業サイディングでも、下地の劣化や施工不良によって浮きが生じることがあります。このような状態は、風や雨の影響でサイディングがさらに劣化し、最終的には部分的に剥がれてしまうこともあるため、早めの対処が必要です。

コーキングの劣化も要注意ポイントです。サイディングの目地部分に使用されるコーキングは、経年劣化により硬化し、ひび割れたり、剥がれたりすることがあります。コーキングが劣化すると、そこから水が侵入し、サイディングだけでなく建物全体に悪影響を及ぼす可能性があります。コーキングのひび割れや隙間が見つかったら、すぐに補修を行うか、張替えを検討するタイミングです。

さらに、色あせや塗膜の剥がれもサイディングの劣化を示すサインです。特に窯業サイディングでは、紫外線や風雨にさらされ続けると、塗装が色あせてしまうことがよくあります。色あせ自体は美観に影響するだけですが、塗膜が剥がれ始めると、外壁の防水性能が低下し、内部に水が浸透するリスクが高まります。色あせや塗膜の劣化が見られた場合は、早めに再塗装や張替えを検討するのが良いでしょう。

最後に、サイディングの欠けや剥がれは、外壁の深刻な劣化サインです。強風や飛来物などによってサイディングが部分的に欠けたり剥がれたりすることがあり、このような状態を放置すると、建物の構造そのものにダメージを与える可能性があります。欠けや剥がれが見つかった場合は、速やかに専門業者に相談し、適切な対処を行うことが必要です。

これらの劣化サインが現れた際には、ただちに外壁の状態を確認し、適切なメンテナンスや張替えの判断を行うことが、建物を守るために非常に重要です。

外壁サイディングの張替相場。金属と窯業の価格差は?

外壁サイディングの張替え費用は材質やデザインによって異なります。

金属サイディングは耐久性が高く、軽量で断熱性も優れていますが材料費が比較的高めです。一方、窯業サイディングはデザインのバリエーションが豊富で価格は抑えめですが、施工に手間がかかるため工賃が上乗せされる傾向にあります。

もし外壁の劣化が軽微であれば、サイディングを張り替えるよりも塗装でメンテナンスをする方が費用を抑えられることが多いです。

サイディング張替の相場。値段の違いはデザイン

サイディングの張替えは、住宅の外観を美しく保つだけでなく、耐久性や防水性能を高めるためにも重要なメンテナンスです。しかし、張替えには相応の費用がかかるため、その相場と価格に影響を与える要因を理解しておくことが大切です。特にデザインや材質によって価格が大きく異なるため、自分の家に合った選択をする際の参考にしてください。

まず、サイディング張替えの費用は、使用する材料の種類とデザインによって大きく変わります。一般的な金属サイディングの張替え費用は、1平方メートルあたり約8,000円から15,000円が相場です。金属サイディングは耐久性が高く、長期間にわたりメンテナンスが少なくて済むため、初期費用は高めでも、ランニングコストを抑えたい方に向いています。シンプルでスタイリッシュなデザインが多いため、モダンな住宅によく採用されていますが、デザインがシンプルなほど費用を抑えることができます。

一方、窯業サイディングの張替え費用は、1平方メートルあたり約6,000円から13,000円が目安です。窯業サイディングはデザインの自由度が高く、レンガ調や石目調などさまざまな外観に仕上げられるのが特徴です。デザインが凝ったものほど価格は上がりやすく、特に高級感のあるデザインを選ぶとコストが増加します。ただし、窯業サイディングは金属サイディングに比べて耐久性が若干劣るため、メンテナンスの頻度が高くなる場合があります。

また、サイディングの張替え工事費用もデザインによって変動します。複雑なデザインや特別な施工技術を必要とする場合、施工の手間がかかるため、その分工事費用が高くなります。例えば、デザインが複雑なレンガ調の窯業サイディングを選ぶ場合、施工費用は平坦なデザインに比べて高くなる傾向があります。さらに、窯業サイディングは重いため、下地補強や耐震性の考慮が必要になることもあり、追加費用が発生することがあります。

デザインが家の外観に与える影響は非常に大きいため、外観の美しさと費用のバランスを考えながら選ぶことが重要です。また、同じデザインであっても、使用する素材やメーカーによっても価格が異なるため、複数の業者に見積もりを依頼して比較することが、適正価格でのリフォームを実現するためのポイントです。

最後に、外壁サイディングの張替えを検討する際には、長期的な視点でのコストパフォーマンスを考慮することが大切です。初期費用が多少高くても、耐久性が高くメンテナンスが少ない素材を選ぶことで、将来的なコストを抑えることができます。また、デザインの選び方によっては、家の価値を大きく高める効果も期待できるため、自分のライフスタイルや予算に合った最適な選択を心がけましょう。

金属サイディングの施工費用。材料費は高め

金属サイディングは、耐久性やメンテナンスのしやすさから人気のある外壁材の一つですが、その施工費用には注意が必要です。特に材料費は他の外壁材と比較してやや高めであるため、選ぶ際にはしっかりと費用の見積もりを立てることが重要です。

まず、金属サイディングの材料費ですが、1平方メートルあたりの相場は8,000円から15,000円程度です。使用される金属の種類やデザインによってこの価格帯は変動します。一般的に使われるのはアルミやガルバリウム鋼板で、特にガルバリウム鋼板は耐食性が高く、サビに強い素材です。そのため、耐久年数が長く、メンテナンスコストを抑えることができるのが大きなメリットです。ただし、その分初期の材料費はやや高く設定されています。

金属サイディングのデザインにはシンプルなものから高級感のあるものまでさまざまな種類があり、デザイン性の高いものを選ぶとさらに材料費が上がる傾向があります。特に、木目調や石目調のデザインは高価格帯に位置することが多く、これらのデザインを採用する際は、材料費の上昇を考慮する必要があります。

次に、施工費用ですが、金属サイディングは軽量で施工が比較的簡単なため、工事費用自体は窯業サイディングなどに比べて抑えられることが多いです。施工の相場は1平方メートルあたり3,000円から6,000円程度です。これにより、トータルのコストとしては、初期の材料費が高いものの、施工費用が軽減されることで全体のバランスが取れるケースもあります。

最後に、メンテナンス費用についても触れておきましょう。金属サイディングの最大の利点は、その耐久性とメンテナンスの少なさです。定期的な再塗装や修繕が必要な窯業サイディングに対して、金属サイディングは比較的メンテナンスが簡単で、耐久年数が30年から40年と長いです。そのため初期投資として材料費が高くても、長期的にはコストパフォーマンスが高いといえます。

このように、金属サイディングは高い材料費がデメリットである一方、施工費用が比較的低く、長期的なメンテナンスコストも抑えられることから、トータルコストで見た際には魅力的な選択肢といえます。

窯業サイディングの施工費用。材料費は安いけど手間が高め

窯業サイディングは、外壁材の中でも最も普及している選択肢の一つであり、その理由の一つが比較的安価な材料費です。窯業サイディングはセメントや木質繊維などを主成分としており、レンガ調や石目調、木目調などデザインのバリエーションが豊富です。特に、外観にこだわりたい方にとってはコストパフォーマンスが高い選択肢となります。しかし、その施工には手間がかかるため、総合的な費用には注意が必要です。

まず、材料費についてですが、窯業サイディングの1平方メートルあたりの価格は4,000円から8,000円程度が相場です。金属サイディングに比べると材料費は安く、デザインの自由度も高いため、コストを抑えつつ外観をアップグレードしたい方にとっては非常に魅力的な選択肢です。また、デザインの幅が広いため、シンプルなデザインを選べばさらにコストを抑えることができ、高級感を出したい場合には、レンガ調や石目調などの高級デザインを選ぶことも可能です。

一方、窯業サイディングの施工費用は、材料費が安いこととは対照的に、施工の手間がかかるため、総工費は高くなることがあります。施工費の相場は1平方メートルあたり2,000円から5,000円程度ですが、デザインが複雑であればあるほど施工に時間と技術を要し、工事費が上がる傾向にあります。特に、重たい窯業サイディングを取り扱う際には、下地補強や耐震性を考慮した施工が必要となり、その分の手間と費用が追加されることがあります。

また、窯業サイディングは重くて硬いため、施工には専用の工具や技術が必要で施工不良が発生しやすい素材でもあります。施工ミスがあると後々のトラブルに繋がるため、信頼できる業者を選び、適切に施工されることが非常に重要です。さらに、窯業サイディングは湿気や凍結に弱い部分があり、定期的なメンテナンスも必要となります。特に、気温差が大きい地域や湿気の多い環境では、ひび割れや反りが発生するリスクがあるため、その点も考慮しておく必要があります。

メンテナンス費用に関しても、施工費の一部と考慮する必要があります。窯業サイディングは定期的な塗装が必須で、約10年に一度再塗装を行わないと劣化が進んでしまい金属サイディングと比較するとメンテサイクルが早く長期的にはトータルコストが上がる可能性が高いです。

総合的に見て、窯業サイディングは材料費は抑えられるものの、施工の手間やメンテナンスに伴うコストが発生するため、初期費用だけでなく長期的なコストパフォーマンスを考慮した選択が求められます。しっかりとした業者選びと、適切なメンテナンスプランを立てることが、窯業サイディングを長く美しく保つ秘訣です。

外壁材の劣化が少ないなら塗装の方が圧倒的に安価です

外壁のメンテナンスを考える際、張替えと塗装のどちらを選ぶべきか悩む方が多いでしょう。しかし、外壁材の劣化が少ない場合、塗装によるメンテナンスが圧倒的に安価で、かつ効果的な選択となります。外壁材がまだ十分な強度や耐久性を保っているなら、張替えではなく塗装でコストを抑えることが可能です。

適切な塗装を行うことで、張替えの必要性を先延ばしにし家の外観と耐久性を長く保つことができます。長期的なメンテナンス計画を立て、コストを抑えながら外壁を美しく保ちましょう。

外壁解体で判明する家の不具合と追加工事費

外壁を解体すると普段は見えない下地や躯体の腐食が明らかになることがあります。こうした不具合が見つかった場合、修繕はこのタイミングで行うのがベスト!逆に言えば、家が抱えている病気を直すいいきっかけです。

また、外壁解体時には大量の産業廃棄物が発生するため、アスベストが含まれていないか事前に調査が必要です。特に古い住宅では、透湿防水シートが使われていないことがあったり、内部に石綿含有建材を使用していることが多々あり、その場合は追加工事が発生します。

デザインにこだわった結果、外壁の張り方を変更する際には下地のやり直しも必要となり、予想外の費用がかかることもあります。

外壁を解体すると下地や躯体の腐食がわかる!修繕するならこのタイミング

外壁の劣化やダメージが進行すると、表面だけでなく内部の構造にも影響が及ぶことがあります。特に長年メンテナンスが行われていない場合、外壁を解体した際に下地や躯体に腐食が発見されることがあります。この腐食を放置すると建物全体の耐久性が低下し将来的な大規模な修繕が必要になる可能性が高くなるため、外壁解体のタイミングで修繕を行うことが重要。

外壁の裏側には、建物の強度を保つための重要な構造部分である下地や躯体が存在します。外壁の表面が劣化し防水性能が低下すると、雨水が侵入しやすくなり内部の木材や金属部分が湿気や腐食の影響を受けます。特に古い住宅では防水シートが劣化しているケースも多く、外壁材の劣化が進んでいると内部の腐食が進行している可能性が高まります。外壁を解体する際にこのような内部の問題が明らかになるため、修繕を行う絶好のタイミングです。

下地の腐食は主に木材や鉄骨部分で発生します。木材は水分を吸収しやすいため、湿気にさらされると腐食し強度が低下します。これにより、外壁材をしっかりと支えることができなくなり外壁の劣化が加速する悪循環に陥ります。また、鉄骨部分が錆びると、同様に建物全体の強度に悪影響を与え耐震性や防火性が低下する恐れがあります。

外壁を解体した際に下地や躯体の腐食が確認された場合、そのまま放置せずに修繕を行うことが重要です。このタイミングで修繕を行うことで後々の大きなトラブルを防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。腐食した部分を交換したり、防腐処理を施したりすることで、再び建物の強度を回復させることが可能です。

下地や躯体の修繕費用は腐食の程度や修繕範囲によって異なりますが、早期発見であれば費用を抑えられることが多いです。外壁解体時に内部の問題を同時に解決することで、外壁張替えの費用と修繕費用を一括して計算できるため無駄な工事を減らしコストの節約にもつながります。

このように、外壁の解体時は下地や躯体の状態を確認し必要な修繕を行う絶好のタイミングです。腐食が進む前に適切な修繕を行うことで、建物の寿命を延ばし、安心して暮らせる住環境を維持することができます。

外壁解体は産業廃棄物が大量に発生!アスベスト事前調査と処理費に注意

外壁のリフォームや張替えを行う際、解体作業によって大量の産業廃棄物が発生します。この産業廃棄物の処理は適切に行わなければならず、処理費用もかかるため、事前にしっかりと把握しておくことが重要です。特に古い建物の場合、アスベストが使用されている可能性があるためその事前調査とその後の処理が必要不可欠。適切に対応しないと健康リスクや法的なトラブルにもつながります。

外壁解体を行うと、外壁材そのものに加えて下地材や断熱材や透湿防水シートなども産業廃棄物として発生します。これらは通常の家庭ゴミとは異なり、産業廃棄物として処理が義務付けられています。特に窯業サイディングや金属サイディング、コーキング材など、使用される素材によっては廃棄の際に特別な処理が必要です。最近では処理費の値上がりなど急に価格変更されることもあり、契約後に処理費上乗せ。。。なんてこともあるかもしれません。のちのトラブル防止の為に事前に確認しておきましょう。

1970年代から1990年代にかけて建てられた建物には、断熱材や外壁材、屋根材にアスベストが含まれている可能性があります。アスベストはその耐熱性や耐久性からかつて広く使われていましたが、健康に重大な影響を与えることが判明し、現在では使用が禁止されています。アスベストが飛散すると肺疾患やがんのリスクが高まるため、解体作業を行う前にアスベスト含有の有無を調査し、適切な処理を行う必要があります。その為、昨今では工事前に調査を行う事前調査が義務化されています。

アスベストが含まれている外壁や断熱材が解体された場合、特別管理産業廃棄物として処理されるため、通常の産業廃棄物よりも厳しい管理と高額な処理費用が発生します。解体作業も飛散防止措置を講じながら慎重に行わなければなりません。そのため、通常の解体費用に加えてアスベスト処理費用が数十万円単位で追加されることがあります。

さらに、アスベスト処理を適切に行わなかった場合、法的な罰則や近隣住民への健康リスクを引き起こす可能性があるため、信頼できる業者に依頼することが非常に重要です。外壁解体は費用面だけでなく、健康リスクや法的問題も絡んでくる重要な作業です。事前調査と正確な処理計画を立ててもらえる業者に任せることで、安心してリフォームを進めることができます。

昔の家には透湿防水シート(紙)が使われてないかも。その時は追加で施工!

古い住宅では、外壁のリフォームや解体を行った際に「透湿防水シート」が使用されていないことが発覚するケースが多々あります。透湿防水シートは外壁の内部に水分が侵入するのを防ぎ、かつ内部の湿気を外に逃がすための非常に重要な役割を担っています。しかし、1960年代から1980年代に建てられた住宅ではこのシートが使用されていない、または品質が劣っている場合があります。万が一、シートがなければ追加施工をおススメします。

透湿防水シートの施工費用は、1平方メートルあたり500円から1,000円程度が一般的です。
リフォーム時に追加施工する場合、外壁張替えや解体と同時に行うため大幅な追加費用がかかるわけではありません。施工自体も比較的簡単で、外壁材の取り付け前に設置するため作業のスムーズさも確保されます。
もし透湿防水シートがない状態でリフォームを進めると後々発生する修繕費用が高額になる可能性があります。

建築時の図面(矩計図)があればおおよそどんな構造になっているかがわかります。経験のある営業マンなら、あらかじめ予想をして見積に含めてくれるハズです。

外壁の張り方変更で追加費用!下地もやり直しだから意外と高額に

外壁のリフォームを検討する際、外観や機能を向上させるために外壁材の張り方を変更することがあります。スパンサイディングを使う場合、一般的に縦張り施工となります。下地の組み方を変えなくては施工できないので、見積時に、思っていたより外壁改修ってお金がかかるな。。。なんてことにもなります。
材料によっても適した施工方法が違う事を覚えておいてください。

メンテナンスを怠っていると下地のやり直しが必要になることもあります。外壁から雨水が侵入していたり、湿気で木材が腐っていたりなど劣化がある場合には、一般的な業者さんなら修繕を勧めてくるハズ。施工費用や材料費が加算されますが、それは今までのツケです。この機会にしっかりと修繕しておきましょう。

外壁解体を伴うリフォームは、何かと予想外の追加工事が生じるもの。
予算ギリギリで契約するのではなく、余裕をもったプランがおススメ。最悪、不具合を承知で工事を進めたり手付かずのまま放置されるなんていうトラブルになりかねません。
業者(営業マン)とよく相談し必要な工事と不要な工事を明確にしておくことで無駄な費用を抑えることが可能です。

目先のことばかり見ていると、将来、後悔することになりかねません。住宅改修は長期的な視点が必要です。

外壁改修はハウスメーカーが良い?依頼する業者の選び方

外壁改修を依頼する際、ハウスメーカーは信頼性が高く施工の品質も安定していますが、その分費用が高めになることが多いです。安心感を重視する方には適していますが、コストを抑えたい場合は複数の業者に見積もりを依頼することが大切です。

相見積もりを取ることで、3社程度の価格やサービス内容を比較し適正価格を把握することができます。

また、業者選びの際には口コミや過去の実績も確認し、信頼できる業者を選ぶことが後悔を避けるためのポイントです。

改修費用は高額だけどやっぱり安心のハウスメーカー施工

住宅の改修を検討する際、特に費用が高額になりやすい外壁や屋根のリフォームでは、どの業者に依頼するかが大きなポイントとなります。一般的に、ハウスメーカーに施工を依頼すると、費用は地元の工務店やリフォーム業者に比べて高くなる傾向があります。しかし、その分、安心感と信頼性が得られるという利点があり、特に長期的な視点で住宅を守りたいと考える方には、ハウスメーカーによる施工が一つの最適な選択肢となります。

ハウスメーカーに依頼する最大のメリットはその施工品質と信頼性です。多くのハウスメーカーは、長年にわたる施工実績と高い技術力を持っており、厳格な品質管理のもとで作業が進められます。特に、大手ハウスメーカーは自社での施工基準を設けており、使用する材料や技術が統一されているため、仕上がりの精度や耐久性に優れた結果が期待できます。

また、保証期間が長いことも特徴です。10年から15年といった長期間の保証が付くケースが多く、施工後に万が一の不具合が発生した場合でも、しっかりとしたアフターサポートが受けられるため安心感があります。

相見積するとわかりますが、ハウスメーカーの金額は総じて高い!

施工費用が高額になる理由の一つは、工事全体の管理や保証、書類作成に至るまでのプロセスが厳格で必要な管理費用や運営コストが上乗せされることが理由です。これにより、見積もりの段階で提示される金額は他の業者に比べて高く感じるかもしれませんが、それに見合った質の高いサービスが提供されると考えられます。

また小さい工務店だと小回りが利く半面、倒産などのリスクが高く、施工完了後不具合が生じて連絡したら潰れてたなんてことも当たり前にあるのが建築業界。

ハウスメーカーだと、工務店のような倒産リスクは少なく長期にわたる保証も可能でしょう。売りっぱなしの工務店やリフォーム屋さんとは違い、定期点検などアフターサービスもあるのがメーカーの強み。価格差は保険料と思えば納得ができると思います。

複数の見積もり(相見積)を取る重要性。3社程度比較すると適正価格がわかる

リフォームや外壁工事など、住宅に関わる大規模な工事を依頼する際には、複数の業者から見積もりを取る「相見積」が非常に重要です。もはや常識です。業者に気兼ねすることなく相見積をとりましょう。

相見積がなければ、その価格や提案が適正かもわからないし良心的かも判断できません。リフォーム工事では、業者によって見積の記載方法や同じ工事でも価格が違います。1社だけだと足元をみてくる営業マンもいますので注意しましょう。

相見積は3社程度から取ることがおススメ。不思議なことに外壁改修など大掛かりなリフォームの場合は、極端に安い、ものすごく高い、その中間など価格差がハッキリでます。
極端に安い見積は、後で追加費用が発生したりそもそも含まれていない等、後悔する種が至る所にあります。安い業者が「悪」というわけでありませんが、そのようなリスクが多いという事を覚えておきましょう。反面、高い見積だから安心というわけでは決してありません!比較検討、担当者とのコミュニケーションが大事です。

リフォームは価格だけじゃありません。工事内容やアフターサポート、保証内容なども含めて行うことが重要!こういう情報を発信していますが、ネットやチラシの情報は案外あてになりません。最後は自分の目で判断する必要があります。
チェーン店だから大丈夫とか大手だから安心。というのは幻想です!

依頼して後悔…外壁サイディング張替で失敗しない業者の選び方

外壁サイディングの張替えは住宅の耐久性や見た目を大きく左右する重要な工事です。しかし、業者選びを誤ると、施工不良や予想外の追加費用が発生し後悔することになりかねません。適切な業者を選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておくことが必要です。

もっとも参考にすべきは口コミや実績。
最強なのはご近所さんの評判です。担当者との相性はあるでしょうが、リアルな人の風評はまず外れません。ネット情報は自作自演の可能性もあるので鵜呑みは危険!

次はどれだけ続いている会社か?起業と倒産サイクルが早いのがこの業界、不正をして潰れたけど名前と場所を変えてやり直すなんてことも当たり前。長く続いている会社には理由があります。創業間もない業者全てが悪いわけでありませんが、自分の判断する力を疑うならこういう基準もあると覚えておいてください。
リフォームって難しいんです。

見積書をちゃんと作ってくれるところは安心できる可能性が高いです。全部が一式だとアヤシイです。数量は計算の仕方や考え方で差が出るもの。この部分は相見積で確認出来たら、担当者に尋ねるのがベターです。しっかりと丁寧に説明をしてくれる担当者はアタリの可能性大!末永いお付き合いができるかもしれません。

保証内容が大事という方もいますが、どんな手厚い保証を謳っていても潰れてしまえば無意味。10年保証します!なんてフレーズを見ますが、大手ならまだしも小さい会社の10年は思っている以上に長い。保証に関してはおまけ程度に考えておきましょう。といっても、引き渡して即終わり!という業者は危険です。最低1年はアフターがあるところを選びましょう。

最後は可能な限り家から近い業者を選んだ方がイイです。雨漏れや水漏れ、漏水など緊急時に即座に対応してくれるところは貴重です。迅速な対応は最大のメリットかもしれません。

まとめ

外壁サイディングの寿命は、使用する材質によって異なり、金属サイディングは30〜40年、窯業サイディングは20〜30年が目安です。

劣化サインを見逃さず、適切なタイミングで張替えやメンテナンスを行うことで、住まいを長持ちさせることができます。また、張替えの相場や施工費用はデザインや材料によって異なるため、見積もりの比較が重要です。業者選びでは、信頼できる業者を慎重に選ぶことが後悔しないリフォームの鍵です。

まずは相見積もりを取って、納得のいく業者を見つけてみませんか?